2025年04月26日

静岡・掛川建築文化研究会講演会




大学の同期で、静岡県建築士事務所協会副会長、
https://www.shijikyo.or.jp/

そして、掛川建築文化研究会会長。
設計事務所を運営しながらも、
さまざまな活動を通して、静岡の建築界へ寄与している
尊敬できる仲間ですが、連絡はいつも突然に・苦笑。
三年ぶりにお声かけいただき、忘れないでいることに感謝です。




総会後の講演として、最近の設計についてと共に、
まっちゃんは大改造!!劇的ビフォーアフターネタも入れてね・・・と、
いえ、あれもネタでは無くて本業と変わらぬ仕事です。




ここ10年あまりのプロジェクトで関わることが多くなり、
一つの設計テーマともなっている
旧宅から新築への住まいの継承についてお話しさせていただきます。

とはいえ大学時代といえば、もう44年も経つのかぁ。。。
健康、介護、孫と話題はすっかり定番ですが、
お互いに、いまだに元気で仕事ができて、
こうした繋がりがある、そんな仲間との出会いに感謝ですね。




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2025年04月23日

築150年古民家の住まい改修11床下の断熱改修とJパネル




床下の断熱材をセルロースファイバー吹込断熱とした場合、
床仕上げに関しても検討する必要があります。
通常は構造用合板+フローリングですが、
大工工事の施工工程を減らすために、
静岡産杉材による三層クロスパネルの
Jパネル厚36×910×1820片面仕上げを
床仕上げ兼用とした一発仕上げとしました。

これにより床作業の工程を一つにして、
セルロースファイバー吹込断熱の膨らみを抑えることができます。




今回の床根太は@303としましたが、
@910での剛床タイプでも活用できます。
問題は留め付け方法ですが、
施工者と大工さんとも打ち合わせをして、
長手の実部は斜め留めとして、
中部と実の無い端部は@455で
タルキックと木栓併用としています。
これが仕上がりの床となりますので、木栓塞ぎは必須です。




また、私は静岡県産材のJパネルを使用しますが、
こちらは、二本に二箇所しか無い生産工場が
静岡にありますので、住宅・非住宅に多く使用しています。

丸天星工業
https://marutenboshi.com

また、Jパネルは杉材を集成して三層に組み合わせて、
構造用パネルとして生産される構造材です。




当然ながら色むらがあります。
床材と使用して、保護材を塗布すると、
よりその色むらが目立ちますので、その辺りの説明を
住まい手にもおこなって、確認をする必要もあります。

素朴に使うのが一番ですが、住まい手の好みもあると思いますが、
私の設計を依頼される住まい手の方々には、
その辺りの感性が合っていると思っております。




築150年の古民家の構造補強と断熱改修・はじまり
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/503041445.html

築150年古民家の住まい改修第一歩・現地調査ポイント
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/505132812.html

築150年古民家の住まい改修2現地調査とBIMデータ化
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/505209169.html

築150年古民家の住まい改修3手書きプレゼンと広縁の断熱改修
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/505362455.html

築150年古民家の住まい改修4躯体の構造補強ポイント1
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/505617261.html

築150年古民家の住まい改修5躯体の構造補強ポイント2
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/505963457.html

築150年古民家の住まい改修6断熱改修とコストの境界線
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/508689275.html

築150年古民家の住まい改修7外壁から内壁へ断熱領域を切り替える
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/511169241.html

築150年古民家の住まい改修8和室の書院のW障子断熱
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/511314180.html

築150年古民家の住まい改修9構造躯体の補強と基礎
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/514303946.html

築150年古民家の住まい改修10床下の断熱改修
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/514402876.html

築150年古民家の住まい改修11床下の断熱改修とJパネル
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/514438130.html


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2025年04月22日

築150年古民家の住まい改修10床下の断熱改修



古民家の改修では構造補強と断熱改修が
セットとなることはこれまで述べてきましたが、
断熱改修の中で、壁・天井と同様に検討が必要な床下。

通常の古民家では胴差桁、つまり障子の高さが
1780mmと低いことが多く、今回は最低1830mmを
確保するために、床根太の高さを調整しています。
これは相当に手間の掛かる作業ですが、
身長が高い住まい手には必須でした。




とはいえ、既存のタイコ落とし丸太や角材の
大引きを活かしつつ、それぞれの床高さに合わせた
新設床根太を90×90や45×45に変更していきます。




そこに対して、断熱材を考えた時に、
硬質ウレタンフォーオムなどのボード型では
隙間なく施工することが困難となるため、
壁・天井と同様に、セルロースファイバー吹込断熱としました。




もう20年以上のお付き合いで施工実績の優れた
セルロースファイバー断熱施工のマツナガ。
https://www.ms-matsunaga.jp

構造補強の途中にも、現地にて打ち合わせをおこない、
吹込処理として上下に不織布張りが必要となるため
根太下のピッチや大きさを施工と共に協議して
@303としたり、床根太下の大引き部分には、
@910で受け材を追加してもらっています。




また外周部壁際の気密処理も重要となりますが、
どうして吹込断熱との隙間ができますので、
通気止めと共に、パーフェクトバリア断熱材を充填しています。
ここは、入念にチェックして不足部には追加充填します。




全体として手間は掛かってしまいますが、
こうしておけば、断熱材は一気に吹き込んで
床下の断熱領域が完成します。

パーフェクトバリア断熱材/エンデバーハウス
人に優しく、吸湿性の低く、再生材によるポリエステル断熱材
https://www.endeavorhouse.co.jp

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