2025年02月03日
山間の風景に想いを馳せて
![](http://img02.eshizuoka.jp/usr/a/t/e/ateliermarchitects/%E5%B1%B1%E9%96%93%E9%A2%A8%E6%99%AF.jpeg)
建築を産み出すプロセスはゼロスタートですが、
リノベーションの場合は、現在ある建築を
どのように生まれ変わらせるかが命題。
構造補強や断熱改修をどのような方法で
どのような施工でおこなうのか。
既存建物という制約の中で、
いかに予算とイメージの整合性をすり合わせていくのか。
色々なことが考えますが、
プレゼンの色鉛筆は山間の風景に想いを馳せながら楽しい刻。。。
この領域だけはBIMよりも
やはり手書きと色鉛筆が似合います。
プレゼンでの方向性が定まると、
その先に待つのはBIMによる設計と
コストとスケジュールとの格闘です。
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2024年10月15日
築150年古民家の住まい改修2現地調査とBIMデータ化
![](http://img02.eshizuoka.jp/usr/a/t/e/ateliermarchitects/%E5%85%A8%E4%BD%93%E6%9E%B6%E6%A7%8Bsk1k.jpeg)
現地調査から寸法取りしたデータを基にして、
建物の平面図と構造躯体をBIMデータ化していきます。
まずは、既存平面図、立面図、断面図をシートレイヤに切り出すベースですので、
階高設定のストーリと面積や仕上げ情報などのスペースを設定して、
壁ツールで描きつつ、適宜柱・梁・胴差を加えていきます。
![](http://img02.eshizuoka.jp/usr/a/t/e/ateliermarchitects/%E6%96%AD%E9%9D%A2%E5%AF%B8%E6%B3%95.jpeg)
Vectorworksarchitect2024のローカライズ版で用意されている
木造BIM+木造建具2024を使用しますが、
古民家なので、用意された在来ツールでは難しいので、
柱・梁・胴差・土台・大引き・母屋・タル木などの
各部材をそれぞれ3D入力していく方法を取ります。
この段階が一番時間を要しますが、ここは乗り越えなければ
BIMを使う意味がありません。
二回程度の現場調査で、すべての部材を把握することはできないので、
見えない部分の整合性もデータ化することで見えてきます。
![](http://img02.eshizuoka.jp/usr/a/t/e/ateliermarchitects/%E8%BA%AF%E4%BD%93%E5%BA%83%E9%96%93sk1k.jpeg)
その後の現地打ち合わせのたびに、
修正とアップデートを繰り返して、データを深化させていきます。
現場の汗と心の汗のBIMデータができあがれば・苦笑
複雑な構造躯体全体を任意の角度や断面へ
切り出すことができるので、その後の検討作業が圧倒的に早くなります。
これは平面図、立面図、断面図を順次作っていくという
以前の2D設計手法では、一体どれだけの図面を描いて、
かつ修正しなければならないことか。。。
しかし、これはあくまでも下地作り、
本番はここからのリフォーム提案となります。
![](http://img02.eshizuoka.jp/usr/a/t/e/ateliermarchitects/%E8%BA%AF%E4%BD%93dksk1k.jpeg)
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2024年10月10日
築150年古民家の住まい改修第一歩・現地調査ポイント
![](http://img02.eshizuoka.jp/usr/a/t/e/ateliermarchitects/IMG_0006.jpeg)
以前に、以下のブログをあげています。
築150年の古民家の構造補強と断熱改修・はじまり
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/503041445.html
住まいとして活用する古民家改修で重要なことは
構造補強と断熱改修が基本となりますが、
その方針を見極めるためのお話しをしたいと思います。
現地調査で、現在の古民家の状態を把握することが第一歩となりますが、
その前提となる図面の有無によって作業時間がかなり違ってきます。
図面がないことがほとんどなので、
まずは現状の図面を作成することから始めなければなりません。
平面、断面の寸法を記録しながら、
同時に目視でできる部分の現状を把握。
![](http://img02.eshizuoka.jp/usr/a/t/e/ateliermarchitects/IMG_9969.jpeg)
外部からは、屋根の瓦や外壁や土台・基礎、サッシ周り、
電気・テレビ・電話などの外部引込み経路や既存枡などの給排水設備。
内部からは、大黒柱・小黒柱をはじめとする各柱や床・壁・天井、
特に天井からの雨漏り跡の有無や水回りの壁や床は注意深く。
畳の間がある場合は、畳を上げると荒板があるので、
これを取り外して床下を点検することができます。
![](http://img02.eshizuoka.jp/usr/a/t/e/ateliermarchitects/IMG_7914.jpeg)
今回の古民家は以前の住まい手が瓦屋根改修や
玄関からキッチン・食堂、水回りにかけてのリフォームを実施しており、
キッチンのあったと所が床も撤去してあったので、
床下の状況を目視することができました。
![](http://img02.eshizuoka.jp/usr/a/t/e/ateliermarchitects/IMG_9959.jpeg)
次に屋根裏の中から小屋組や野地板からの雨漏りのチェック。
この古民家には屋根裏への収納ハシゴが設けられていて、
昔のカイコ室とおぼしき荒床敷きの10帖ほどの空間と
土間壁、そして小屋組を見ることができました。
![](http://img02.eshizuoka.jp/usr/a/t/e/ateliermarchitects/IMG_7892.jpeg)
1回目の調査では、ここまでで写真と共に、
まずは1階と小屋裏の既存図面を作成します。
そして、作成された図面を基にして第二回目の現地調査。
ここでは、平面図・断面図の整合性と共に、小屋組調査をおこないました。
![](http://img02.eshizuoka.jp/usr/a/t/e/ateliermarchitects/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E9%82%B8%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%9B%B3%E9%9D%A21.jpeg)
着替えとゴム靴、頭に付けるヘッドライトを持参して
追加で充電式の現場用LEDライトも用意してもらい、
真っ暗な小屋組の大梁の上を行ったり来たりして、
母屋、タル木、束、方杖、大梁・小梁、桁、土壁の
寸法を測っていきます。これが結構大変な作業で、
この時は秋口でしたが、午後からの小屋裏は、
日射にさらされた瓦からの輻射熱が屋根裏に充満して、
滝汗に水分補給をしつつ、蒸し風呂状態での作業。
さすがに午後は早めに引き上げましたが、それでも4時間超え。
こうして集められた躯体情報を基にして
躯体のBIMデータ化していきますが、その辺りはまた次回。
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Posted by macchan at
09:20
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